研究概要 |
フィリピンに暮らすローカルボクサーのライフストーリーの聞き取り調査をおこなった。また、関係する資料をアテネオ・デ・マニラ大学、フィリピンのボクシングコミッションであGames and Amusement Board(GAB)、エロルデ・スポーツセンターにて収集した。これらの調査を通じて、スポーツ社会学領域でいまだ研究の蓄積の少ない第三世界アスリートの生活誌を描出するにいたった点が、本研究の成果である。 具体的成果は、以下のとおりである。著書については、『ローカルボクサーと貧困世界――マニラのボクシングジムにみる身体文化』世界思想社,全358頁(単著2012年)。論文については、Boxing, Poverty, Foreseeability: An ethnographic account of local boxers in Metro Manila, Philippines, Asia Pacific Journal of Sport and Social Science Vol.1, No.2, pp.1-13(2013)、「現代マニラにおける仕事と時間」,『遊ぶ・学ぶ・働く――持続可能な発達の支援のためにシンポジウム報告書』北海道大学大学院教育学研究院子ども発達臨床研究センター, pp.73-80(2012年)。訳書については、 ロイック・ヴァカン著『ボディ&ソウル――ある社会学者のボクシングエスノグラフィー』新曜社, 全406頁(共訳2013年)。
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