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2012 年度 実績報告書

加圧トレーニングは靭帯・腱損傷からの復帰を早める

研究課題

研究課題/領域番号 22700622
研究機関中京大学

研究代表者

倉持 梨恵子  中京大学, スポーツ科学部, 講師 (00386658)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード加圧トレーニング / 靱帯 / 腱 / 再生
研究概要

本研究では、加圧トレーニング(血流制限下での筋力トレーニング)が、筋力増大の効果だけではなく、靭帯・腱の治癒・再生を促進するかについて検証をする。加圧トレーニングは成長ホルモンの分泌促進により、従来の筋力トレーニングよりも軽負荷・短時間で筋力を増大させることができる。スポーツ選手の靭帯・腱損傷に対するリハビリテーションでは、軽負荷の筋力トレーニングから始め、出来る限り短時間で競技復帰を目指す。もし、加圧トレーニングが靱帯や腱の治癒・再生にも有効であるならば、スポーツ選手の外傷・障害からの早期復帰を実現させることができる。
本研究では、スポーツ選手の靱帯損傷でも最も重篤な外傷の一つである膝前十字靱帯の再建術後患者を対象に加圧トレーニングを行い、再建した靱帯、さらには再建のために採取した腱の再生度合いを評価し、検討した。
本研究の実施にあたり、我々の管理下においてリハビリテーションプログラムに加圧トレーニングを付加し、臨床データの取得と実験評価データを取得したが臨床的な問題点は認められなかったため、これらの被験者のデータを加圧トレーニング群として採用した。
術後1ヶ月後から4ヶ月後までの3ヶ月間をトレーニング期間とし、術後6ヶ月まで1ヶ月毎にMRIによる腱および靱帯の形態や成熟度を評価した。特に成熟度においてはヒトを対象とするため、侵襲を伴う組織学的な評価によって経過を追うことは困難なため、MRIのT2緩和時間を用いて行った。
その結果特に男性被験者においては加圧トレーニングを実施して1ヶ月後の評価において対照群よりも形態学的に太く再生した。一方、成熟度においては有意差は認められなかった。従って、術後の再生腱においては加圧トレーニングによる腱組織再生の促進効果を狙える可能性が示唆された。今後は組織学的な検討や機能との関連について詳細に検討する必要がある。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 後療法と早期スポーツ復帰を目指したアスレティックリハビリテーション2013

    • 著者名/発表者名
      倉持梨恵子
    • 雑誌名

      整形外科最小侵襲手術ジャーナル

      巻: 66 ページ: 105-113

  • [学会発表] ACL再建術後のハムストリングス形態と機能2013

    • 著者名/発表者名
      倉持 梨恵子
    • 学会等名
      第1回日本アスレティックトレーニング学会学術集会
    • 発表場所
      東京 笹川記念会館
    • 年月日
      20130203-20130203
  • [学会発表] ACL損傷後のアスレティックリハビリテーションにおける視点と注意点2012

    • 著者名/発表者名
      倉持 梨恵子
    • 学会等名
      愛知県アスレティックトレーナー連絡協議会主催第4回アスレティックトレーナーズミーティング
    • 発表場所
      愛知 スポーツ医・科学研究所
    • 年月日
      20120422-20120422
    • 招待講演

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公開日: 2014-07-24  

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