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2011 年度 実績報告書

車いすアスリートの栄養サポートのあり方に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22700636
研究機関独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター

研究代表者

元永 恵子  独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツ医学研究部, 契約研究員 (20330516)

キーワード車いす / アスリート / 栄養 / サポート / 食事
研究概要

平成23年度では、まず車いす陸上競技選手18名を対象に食行動調査としてビュッフェスタイルでの食事のとり方を確認した。選択内容について主食・主菜・副菜・果物・乳製品のカテゴリーに分類したところ、乳製品を選択していたのは1名のみであった。また、知識・態度についてヒアリングを行った結果、増量や減量を希望しているが具体的な方法については特に理解しておらず、また誰に相談すれば良いのかわからないといった意見も得られた。ただし周囲からの支援については、所属で栄養士からの定期的な助言が得られるような環境の整備が進められていることも確認できた。
次に協力の得られた14名の選手を対象に食物摂取状況調査を実施した結果、エネルギー摂取量が1300~2200kcalと低く、ほぼ全ての選手で栄養素摂取量も少なかった。これは、身体状況を踏まえて身体活動レベルを「低い」に設定しても必要量を満たしているとは言えず、食行動や食スキルをもっと向上させる必要があると考えられる。
また、障害者アスリートのための食環境づくりや栄養教育の手法の検討だけではなく、エネルギーをはじめとする栄養素等必要量の推定も選手の栄養サポートでは必要と考えられる。そのため、別に協力の得られた脊髄損傷のトップレベルの選手2名に、ブレスバイブレス法で安静時と運動負荷時のエネルギー消費量測定を行った。運動負荷テストにおいて主に上肢のみを用いるハンドエルゴメーターでの運動と競技中の動きに近いローラー駆動とでは、エネルギー消費量や心拍数の変動に差がみられた。これらが車いすアスリートの運動時のエネルギー消費量の推定に有用であると考えられ、現在分析を進めている途中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

得られたデータの処理が当初の予定より手間取っており、作業の進行が遅れている。

今後の研究の推進方策

平成23年度に得られたデータの処理・分析を速やかに進めるようにする。また当初栄養サポートシステムを構築するために行動変容プログラムの立案、実施、評価を計画していたが、その手法として幅広く情報を得て分析を進めるのではなく、選手の状況をみて一部調査項目を簡略化してヒアリングを実施するなどの対応を図っていきたい。

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公開日: 2013-06-26  

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