研究概要 |
体育系の部活動およびサークルに所属していない女子学生を対象に,1週間の活動量を計測し,通常の授業期間中の生活においてエクササイズガイドに示された23Ex以上の活動量を確保するための生活モデルについて検討することを目的とした.1週間の活動量が23Ex以上の者を充足群(26名),23Ex以下の者を非充足群(33名)として,日常生活活動量の差の要因について検討し,以下の結果を得た.1.平日および休日の活動量を比較すると,いずれも充足群の方が有意に多い.2.平日の18時までの活動量は充足群の方が多く,その差は出席する授業コマ数に関係なく,通学時の活動量の差に起因する.3.平日の18時から24時までの活動量についても,充足群の方が有意に多い.4.スポーツ実習中の活動量および学内の移動による活動量については,群間に差は認められない. 以上の結果を踏まえて,体育系の部活動およびサークルに所属していない女子学生が通常の授業期間において1週間に23Exを確保するための生活モデルについて検討すると.通学と帰宅(月~金の5日間)で必要なExが4.75Exであることが算出され,これを1日あたりの通学に相当する活動量に換算すると徒歩では9.50分,自転車では7.13分であることが明らかとなった.通学においてこれらの活動時間を確保できる学生については,特に意識的に活動量を確保せずとも,1週間で23Exを確保できることが示唆された.
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