• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実績報告書

高脂肪食摂取による食後高血糖に及ぼす運動の影響

研究課題

研究課題/領域番号 22700703
研究機関早稲田大学

研究代表者

沼尾 成晴  早稲田大学, スポーツ科学学術院, 助教 (90454074)

キーワード食後高血糖 / 高脂肪食 / インスリン
研究概要

現在,糖代謝の指標として空腹時血糖値が広く用いられているが,近年,心血管疾患リスクをより予測できるとして,食後血糖値が注目されている.急激な食後血糠値上昇は,血管障害を惹起するため,その予防が重要となる.
食後血糖値上昇を引き起こす要因として,短期間の高脂肪食摂取があげられる.一方,一過性の有酸素性運動は,運動後,数日間にわたり末梢の糖取り込みを増加させることから,食後血糖値上昇を抑制すると考えられる.そこで,本研究では一過性の有酸素性運動が短期間の高脂肪食摂取により引き起こされる食後血糖値上昇に及ぼす影響を検討した.
対象者は,若年成人男性11名であった.対象者に普通食(普通食試行)ならびに高脂肪食(高脂肪食試行)を3日間摂取させた.加えて,高脂肪食を3日間摂取させ,摂取期間に中強度有酸素性運動(高脂肪食+運動試行)を実地させた.それぞれの試行後に120分間の経口糖負荷試験を実施し,試験中に経時的に血液を採取した.採取した血液から,主にグルコース,インスリンおよびC-peptide濃度を測定し,それらの動態を3試行間で比較した.
経口糖負荷試験中のグルコース濃度は,普通食試行後に比べ,高脂肪食試行および高脂肪食+運動試行後で有意に高値であった.また,グルコース濃度曲線下面積は,普通食試行後に比べ,高脂肪食試行および高脂肪食+運動試行後で有意に高値であった.しかしながら,インスリン濃度の推移および曲線下面積には3試行間で違いは認められなかった.また,C-peptide濃度推移および曲線下面積にも3試行間で違いはなかった.
これらの結果から,一過性の中強度有酸素性運動では短期間の高脂肪食摂取により引き起こされる食後血糖値上昇を抑制する効果が小さいことが明らかとなった.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 高脂肪食摂取期間中の中強度有酸素性運動が食後糖代謝に及ぼす影響2011

    • 著者名/発表者名
      沼尾成晴、河野寛、遠藤直哉、山田優香、小西真幸、高橋将記、坂本静男
    • 学会等名
      第66回日本体力医学会大会
    • 発表場所
      山口
    • 年月日
      20110000

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi