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2010 年度 実績報告書

自発的身体活動・運動行動誘発におけるグレリン遺伝子多型の関連

研究課題

研究課題/領域番号 22700708
研究機関独立行政法人国立健康・栄養研究所

研究代表者

村上 晴香  独立行政法人国立健康・栄養研究所, 健康増進プラグラム運動ガイドラインプロジェクト, 特別研究員 (20344880)

キーワードグレリン遺伝子多型 / 自発的身体活動量 / メラノコルチン4受容体遺伝子多型 / レプチン受容体遺伝子多型
研究概要

本研究は、自発的身体活動・運動行動誘発のメカニズムを、遺伝子多型からアプローチをして解明することを目的としている。当該年度は、横断的データにおける自発的身体活動・運動行動とグレリン(GHRL)、メラノコルチン4受容体(MC4R)、レプチン受容体(LEPR)遺伝子の多型との関連について検討を行った。23歳から83歳の571名の健康な男女を対象にGHRLのR51Q, L72M、MC4RのV103I、LEPRのE223RをTaqMan法により決定した。身体活動量については、平均歩数が10795.3±3407.8歩であり、また3METs以上の強度における週当たりのMETs・時は、平均27.3±14.3METs・時であった。遺伝子多型の頻度は、GHRL R51Q : RR 100%、GHRL L72M : LL 63.9%, LM 32.0%, MM 4.0%、MC4R V103I : VV 98.8%, VI 1.2%、LEPR E223R : EE 76.7%, ER 22.9% RR 0.4%であった。GHRL L72Mの3多型(LL, LM, MM)およびMC4R V103Iの2多型(VV, VI)、LEPR E223Rの2多型(EE, ER)において、身体活動量に差があるかを検討したところ、すべての多型において歩数およびMETs・時に差は認められなかった。そこで、身体活動量を低強度身体活動量、中強度身体活動量、高強度身体活動量、不活動の時間に分け、それらについて多型別に差があるかを検討した。その結果、LEPR E223R多型において、EE遺伝子型は、ER遺伝子型と比較して、低強度の時間が少ない傾向にあり、また不活動の時間が有意に多かった。レプチン受容体は、摂食行動やエネルギーバランスに関与していることが報告されているが、これは一部、身体活動量の多寡を介してエネルギーバランスに影響している可能性を示唆している。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Associations among objectively measured physical activity, fasting plasma homocysteine concentration, and MTHFR C677T genotype.2011

    • 著者名/発表者名
      Murakami H., et al.
    • 雑誌名

      Eur J Appl Physiol.

      巻: (online)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] PPAR{gamma}2 C1431T genotype increases metabolic syndrome risk in young men with low cardiorespiratory fitness.2010

    • 著者名/発表者名
      Sanada K., et al.
    • 雑誌名

      Physiol Genomics.

      巻: 43 ページ: 103-109

    • 査読あり
  • [学会発表] スポーツ・身体活動と遺伝子多型2010

    • 著者名/発表者名
      村上晴香
    • 学会等名
      第80回東京体育学会研究会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2010-12-06
  • [学会発表] 身体活動・運動行動に関連する遺伝的要因:ゲノムワイド解析2010

    • 著者名/発表者名
      村上晴香, ら
    • 学会等名
      第65回 日本体力医学会
    • 発表場所
      千葉
    • 年月日
      2010-09-18

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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