研究課題/領域番号 |
22700726
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研究機関 | 和洋女子大学 |
研究代表者 |
柴田 優子 和洋女子大学, 生活科学系, 非常勤講師 (90549742)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | ズボン / 高齢者 / 着用評価 / 着脱 / 重心動揺 |
研究概要 |
健康な高齢者が活動的に生活するためには、外観と安全・機能性を備えたズボン設計が求められる。これまでは見るからに高齢者らしい画一的なデザインのズボン設計のものが多かった。これを見直すために、衣生活が自立している活動的な高齢女性を調査対象とし、日常着やおしゃれ着として求められる外観について調査しようとした。さらに、安全で容易に着脱のための指標を得るため、ズボンデザインや着脱時の姿勢による着脱の難易性の相違も明らかにしたいと考えた。そこで、以下の調査および実験を実施した。 (1) 高齢者が着用しているズボンの実態調査および高齢者のズボンの装いについての若年者と高齢者の審美意識: 80歳代の標準的な体型をしている高齢者をモデルとし、ズボンデザインや丈にバリエーションをつけた実験衣を製作し、着装している様相の写真票を作成した。これを用い、視線追尾システムを使用して外観評価する際に着目している身体部位を調査した。さらに高齢者・若年者にアンケート調査も実施した。 (2) 重心動揺計測で試みるズボンデザインおよび着脱姿勢による着脱の難易性: 重心動揺計を用い、若年者20名と高齢者20名を被験者としてズボンの着脱実験を実施した。実験衣はデザイン(スタンダード・ワイド・スリム)と留め具(前ファスナー・脇ファスナー・総ゴム)の違いで5種類を製作し、ズボンに脚を通す、ぬく際の姿勢として立位(自立)・立って壁に寄りかかる・椅子(足が床につく高さ・つかない高さ)に座るといったパターンでズボンの着脱をしてもらった。その様相はビデオカメラで重心動揺計測結果と同期をとりながら撮影してあり、現在、継続してデータ解析を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定通り、初年度に実験機器を揃え、それを用いて若年者を被験者として予備実験を重ねてきた。その結果、高齢者にとって負荷の大きい実験手法がみつかり、全て当初の予定通りの実験方法で進められるという訳にはいかない部分もでてきたが、昨年度は初年度の結果を踏まえた上で、高齢者を被験者とした実験を実施し、これですべての実験データは取り終えたことになる。現在はそのデータの解析をしており、最終年度につながる実験・調査が終えれたことで、まずまずの達成度であると考える。
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今後の研究の推進方策 |
これまでに行った実験データの解析を進め、随時、学会発表および論文投稿していく。
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