研究課題
若手研究(B)
近年、高リン血症が独立した心血管疾患の危険因子として確立されている。我々は、これまでに、血管内皮細胞やラットにおいて高リン負荷による血管内皮の機能障害を見出してきた。更に、これらの結果がヒトにおいても起こるのか検討したところ、高リン負荷後、血清リン濃度が有意に上昇し、血管内皮機能の低下が認められ、これまで考えられていたよりも低濃度の食事からのリン摂取でも血管内皮機能を障害することを見出した。従って、食事性リン負荷による血清リン濃度の上昇は、健常者においても血管内皮機能を低下させ、血管平滑筋の石灰化だけでなく血管内皮機能の低下も引き起こし、動脈硬化など慢性炎症を背景とした生活習慣病に関与している可能性が考えられた。
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