ゴマに含まれるリグナンの一種であるセサミノールは、そのほとんどが配糖体として存在している。本研究ではそのアグリコンであるセサミノールの脂質代謝改善作用についてラットを用いて検討した。セサミノールを0. 0. 20%含む食餌を4週齢雄のSprague-Dawley系ラットに4週間摂食させた。その結果、セサミノールは、添加量依存的に血清および肝臓脂質、特にトリグリセリド濃度低下作用を示すことを初めて明らかにした。この効果は、従来の既存の食品成分に比べて明らかに大であり、またその低下の機序は脂肪酸の合成と参加における酵素活性の逆向きの応答に伴うものであった。
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