本研究では食餌時間調節及び行動測定機能付飼育ケージを用いてマウスを飼育し、人の「朝型」及び「夜型」に該当する飼育条件を設定して概日リズムの異常が内分泌環境や抗原特異的免疫反応に及ぼす影響について検討している。今までに普通食摂取時及び高脂肪食摂取時における食餌リズムの影響について検討を行ってきた。その結果、朝型の食餌リズムを設定することによって、高脂肪食による肥満を抑制できる可能性が示唆された。そこで本年度は、解剖時に保存した各群のマウスの脂肪組織及び肝臓組織を用いた組織学的解析について準備、検討を進めた。「朝型」及び「夜型」の飼育条件がマウスの脂肪細胞の面積及び肝臓組織の脂肪肝の状態に及ぼす影響ついて解析を進める予定である。
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