研究課題/領域番号 |
22700798
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
中島 平 東北大学, 大学院・教育情報学研究部, 准教授 (30312614)
|
キーワード | 医学教育 / 医療面接 / 模擬患者 / OSCE / 即時フィードバック / PF-NOTE / コミュニケーション教育 / 教育工学 |
研究概要 |
平成23年度の研究成果として、論文誌2件、国際会議発表2件、国内会議発表2件、著書1件があった。主要な研究成果の具体的な内容としては以下が挙げられる。 ・複数のデジタルペン(手書きPad)入力を読み取り、そのリアルタイム評価と記述を、録画中の映像に結びつける新しい技術を開発し、その成果を発表した。 ・本研究で提案したシステムは、医学教育のみならず、一般的なコミュニケーション教育にも活用できる。具体的には、小学校教師による児童の行動観察の振り返りへの応用、大学学部学生のためのプレゼンテーショントレーニングへの応用を示した。 ・本年度に開発したシステムを用いて、OSCE(客観的臨床能力試験)のための模擬患者標準化を目的としたトレーニングを行ない、その成果を発表した。 これらの成果から導き出される本研究の意義を述べる。最も重要な成果としては、システムで振り返りに役立つ情報収集をより詳細なもの忙した点が挙げられる。これまでシステムは、クリッカーとカメラ2台から得られた映像の結びつけしかできなかった。それゆえ、利用者はあるシーンが良いか改善可能かは理解できたが、それがどのような視点から成された評価か、あるいはどのような理由から成された評価かが判らなかった。本研究では、使用者の手書き情報から、評価情報自動認識するとともに、記述情報もビデオと結びつけることに成功した。これにより、従来のチェックシートをわずかな変更で振り返りに利用できるようになっただけでなく、評価者の視点や評価理由も振り返り時に共有できるようになった。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
震災にも関わらず、物的な被害が少なかったために、研究を順調に進展させることができた。
|
今後の研究の推進方策 |
現在のところ計画は順調に進展しており、特に計画の変更あるいは問題点は無い。よって、当初の計画に従って研究を進める。
|