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2011 年度 実績報告書

特別支援教育における協働を支援する個別の教育支援計画作成共有Webシステムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22700806
研究機関長岡技術科学大学

研究代表者

永森 正仁  長岡技術科学大学, 工学部, 助教 (80334697)

キーワード教育工学 / 情報システム / 社会福祉関係 / 特別支援教育
研究概要

本研究の目的は,既存システムの個別性・協働性・継続性に関する問題を解決する,「個別の教育支援計画」作成・共有Webシステムの開発である.
既存システムでは,教育機関が画一的なテンプレートを定めている.システムは画一的な記述項目のみを扱うことにより,「個別の教育支援計画」(以下,「計画」)作成の継続性,協働性を高めている.これは,その教育機関における,要求仕様レベルでのテンプレートを用いた"形式化"のひとつと言える.しかし,画一的なテンプレートを定めているために,多様なニーズを有する児童一人ひとりに対する個別性の高い「計画」を記述することは困難である.また,特別支援教育は始まったばかりであり,支援の継続において従来想定されていなかった,新規な支援内容の項目が追加・変更されることが予期される.よって,「計画」には,現状には無い項目の追加・変更に関しても対応できる高い個別性が必要となる.既存のシステムでは,このレベルでの"個別化"は達成できているとは言えない。
本研究では,既存システムの問題を「計画」の記述における個別化と形式化のトレードオフと定め,これを解決することを目的に開発した.システムの特徴は以下のとおりである.1)システムは児童一人ひとりの記述文法を保持する.記述文法は,「計画」の枠組みの範囲内で再定義ができ,教師の意図する記述項目の変更が可能である.これにより個別化を支援する.2)記述項目は記述データとしてデータベースで正規化されている.さらに,記述文法は記述項目間の正規化を支援し,記述内容間の整合性を高める.これにより形式化を支援する.3)「計画」は記述文法に則った木構造として扱われ,適宜記述される支援プロセスの関係を明確化する.これにより,教師らの知識共有を支援する.
また,開発したシステムは,実践的運用において評価され,その有効性を確認することができた.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 個別の学習プロセス作成支援システムについて2012

    • 著者名/発表者名
      永森正仁
    • 学会等名
      基礎学力向上に関する研究会~教育力の進化~
    • 発表場所
      長岡技術科学大学(招待講演)
    • 年月日
      2012-03-15

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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