研究課題
本年度は、これまで開発を行ってきた学術組織間デジタル資料分散共有システム「ARCADE(ARchive system for Cross-reference Across Distributed Environment)」の本格運用に取り組み、異なる組織に所属する研究者間において、組織の壁を意識することなく教材・資料をはじめとする様々なコンテンツの相互利用が可能な環境の実現を目指した。具体的には以下の2点を中心に研究開発を行った。1. ARCADEのGakuNin運用フェデレーションへの適用前年度にARCADEをGakuNinテストフェデレーションに適用させて動作検証を行った成果を踏まえ、本年度はARCADEをGakuNin運用フェデレーションに適用させた。GakuNinは、日本における高等教育機関間での認証連携基盤として多くの組織が参加しており、ARCADEをGakuNin運用フェデレーション上で動作可能にしたことにより、様々な組織に所属する研究者がARCADEを利用できる環境を実現した。2.ARCADEにおけるGakuNin mAPを利用したアクセス制御の適用ARCADEにおいて取り扱う教材・資料等の様々なコンテンツに対して研究者毎に異なる多様なアクセス制御を実現するために、国立情報学研究所が提供しているGakuNin mAPとARCADEをコラボレーションさせた。GakuNin mAPを利用することで、異なる組織に所属する研究者同士をグルーピングし、仮想組織としてひとまとめの属性として定義できるようになり、その属性情報をARCADEにおける各種コンテンツのアクセス制御に適用したことで、多様なアクセス制御を実現した。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2012 その他
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 2件) 備考 (1件)
学術情報処理研究
巻: No.16 ページ: 41-50
http://www.kagawa-u.ac.jp/itc/ipc2012/jacn16/ipc2012_p041.pdf
巻: No.16 ページ: 15-24
http://www.kagawa-u.ac.jp/itc/ipc2012/jacn16/ipc2012_p015.pdf
マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2012)シンポジウム論文集
巻: Vol.2012, No1 ページ: pp.1527-1534
https://arcade.cis.kanazawa-u.ac.jp/