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2011 年度 実績報告書

コミュニケーション機能の発達における顔色解析と情感表示インタフェースへの応用

研究課題

研究課題/領域番号 22700814
研究機関香川大学

研究代表者

山田 貴志  香川大学, 教育学部, 准教授 (10321506)

キーワードコンピュータグラフィックス / ワイヤフレームモデル / FACS / テクスチャマッピング / アバタ / 平均顔 / 表情合成 / 顔色合成
研究概要

コンピュータグラフィックスにおける表情合成の研究分野において、バーチャルヒューマンやデジタルヒューマンなどの人間らしさを追求した顔の表現には、ワイヤフレームモデルの顔モデルに,FACS (Facial Action Coding System)やバネモデルを用いて、高精細で、忠実な表情の合成的解析が行われている。漫画・イラスト・アニメなどのキャラクタデザイン、似顔絵、アバタなどの顔の表現には、少ない顔の特徴点を誇張・強調した表情の合成的解析が行われている。しかしながら、顔の合成的解析は、皮膚表面にあたるワイヤフレームモデルを動かすなどの表情の形状変化の解析・理解が中心である。顔色の合成的解析技術は、顔写真や平均顔をテクスチャマッピングのみに利用され、漫画・イラスト・アニメの分野においても、誇張した顔色を変化させることに留まっている。本年度は,デフォルメされたアバタの表情に着目して、平均顔色画像の顔表面上の各特徴点を推定したワイヤフレームモデルに平均顔色画像をテクスチャマッピングした平均顔色画像アバタを設計し、動的顔色と表情による情動提示の合成的解析のための平均顔色画像アバタシステムを開発した。さらに、本システムを用いて、デフォルメされた平均顔色画像アバタの笑いの表情に色彩強調された動的顔色を付加する場合、満面の笑顔における動的顔色として、遷移量の平均値の色相・彩度を3倍強調し合成した動的顔色が笑いの表現に適していることを一対比較と7段階評価の官能評価実験で明らかにし、システムの有効性を示した。本システムを用いれば、情動的インタラクションに向けた動的顔色と表情による知覚・認知に関する心理的実験が可能である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

本研究課題は、コミュニケーション機能の発達における顔色に着目したものであり、縦断的な顔色の分析評価を着実に行っている。

今後の研究の推進方策

本研究課題は、縦断的な顔色の分析評価を行うものであり、少数事例研究を推進している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Development of a Virtual Facial Color Image Avatar "FaceAvatar" for the Analysis by Synthesis of Affect Display2011

    • 著者名/発表者名
      Takashi Yamada, et al
    • 学会等名
      Proc.of the 5th International Universal Communication Symposium
    • 発表場所
      亀尾コンベンション&エキシビションセンター(韓国)
    • 年月日
      2011-10-13
  • [学会発表] Design of Arm Wrestling Robot System for Intuitive Operation2011

    • 著者名/発表者名
      Takashi Yamada, et al
    • 学会等名
      Proc.of the ASME 2011 International Design Engineering Technical Conferences and Computers and Information in Engineering Conference
    • 発表場所
      ハイアットリージェンシーワシントン(アメリカ)
    • 年月日
      2011-08-30

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公開日: 2013-06-26  

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