研究概要 |
提案するオンライン試験手法の実用性を検証するために,最新のコース管理システム(CMS)を用いて本手法を実践した.具体的には,正規の授業において,本手法を用いた定期試験を実施した.また,セルフラーニング型の授業において,本手法を用いた理解を確認するための小テストを実施した.その結果,最新のCMSを用いた場合においても,本手法は厳正なオンライン試験を実現できることを確認できた. 本手法は,これまで,複数の種類のCMSを用いた動作検証がなされている.具体的には,4種類(WebCT CE4, Blackboard Learning System CE6, Blackboard Learning System CE8, Moodle 1.5.3+)のCMSを用いた場合において,動作検証がなされている.これらのCMSは,現在も利用されることはあるものの,あまり新しいものではない.これに対して,本研究では,最新のCMSの1つであるBlackboard Learn R9.1を用いた動作検証を行った. なお,上記のセルフラーニング型授業とは,学習者個々人が,それぞれの予備知識や経験に応じて学習メニューを選択し,各人のペースで学習活動を教員の支援により行うタイプの授業である.実践した授業は,大学のコンピュータ教室内で毎週定期的に実施する実習授業であり,授業の各回をセルフラーニング型授業として設計したものである.この授業では,オンラインの小テストを授業時間中に受験し,授業内容について一定の理解が確認できるまで復習と小テストの受験を繰り返すという活動を導入している.この小テストを,本手法を用いて実施した.
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