本研究では、ハイパーメディアによる学習において、直線的なハイパートレールと非直線的なハイパートレールがそれぞれ、どのような知識構造を有する学習者の学習を助けるのかを検証した。結果、先有知識の少ない学習者は、線形ハイパートレールを用いることで、知識にまとまりをもたせられることが示された。しかし、知識の少ない学習者は、非線形ハイパートレールを与えられると、知識を上手くまとめられない可能性が示唆された。一方で、知識の多い学習者は、非線形ハイパートレールを用いることで、知識にまとまりを持たせつつ、知識を拡げられることが示唆された。
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