●課題「結果の集約および実践コミュニティ創生型議論教育プログラムの提案」に関する実施計画 目的1:実際の授業で熟達化モデルに基づいた評価システムを運用し,妥当性と効果を検討。方法1:大学1年生を対象にした授業で,実験授業(平成23年度前学期に申請者が担当する授業)として実施し,授業においても同様の訓練効果が得られるか再び検討した。データは,主張作成などの議論の課題の内容に関するデータ,録音による音声データ,ビデオ録画による動画データを収集し,結果を分析した。この授業は,議論スキルの獲得を目的とした必修授業であり,受講生約100名を対象に議論実践の変化を明らかにした。 目的2:議論評価システムを総括し,成果を公表。方法2:教育機関における議論教育および実践コミュニティ創生を目的とした,学習者用テキスト,指導者用マニュアルを執筆した。また研究成果および関連情報を公開し,ユーザーとインタラクティブなインターネット上の実践コミュニティとしてのウェブサイトを設置した。成果物を使用した授業やセミナーを実施するなど関係者にも周知し,次の展開に向けて利用者を通じたネットワークを形成した。 ●成果発表:平成22・23年度に得られた成果をEuropean Association for Research on Learning and InstructionのBiennal Conference,電気学会等で成果報告を行い,教育心理学研究やLearning and Instruction,Lerning Sciences等へ投稿した。また学術図書,テキストを出版した。
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