• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

足尾銅山の科学技術史を示す写真のデータベース化と環境教育・社会科学への応用の研究

研究課題

研究課題/領域番号 22700838
研究機関北海道大学

研究代表者

藤田 貢崇  北海道大学, 高等教育推進機構, 特任准教授 (20551691)

キーワード科学技術史 / 環境教育 / 科学コミュニケーション / 科学社会学
研究概要

本研究は、かつての足尾銅山における世界屈指の採掘・精錬技術や、住民の生活、周辺環境に関する写真資料をデータベース化し、科学技術史的に貴重な資料を保全し、国内外の研究者に対する研究資料として提供すること、さらに、当時の足尾銅山で働く人々や住民の科学技術や公害事件に対する認識を明らかにすることが目的である。また、多くの人々を対象として「社会と共存する科学技術」の考えを深めるための教材の研究・開発を目的とする。本年度は以下の内容で研究を行った。
1.写真に撮影されている状況をヒアリングし、事実確認を行うこと。鉱業および足尾銅山に詳しく、写真の所有者でもある小野崎敏氏のほか、当時の状況をよく知る人々にヒアリングを実施した。
2.写真をデジタル化して保管すること。プリントされた写真の劣化を防ぐため、高解像度で写真をスキャンし、汎用性の高い形式(JPEGなど)で電子的に保存する。この間、保存されていた数千点の写真が発見され、これらも合わせて記録している。
3.上記を関連付け、データベース化すること。撮影年月、撮影場所、撮影者、撮影されている状況の解説、特徴的な機器や道具の説明を収録し、使用言語を日本語と英語とし、多方面の研究に活用できるよう考慮しながら、現在データベースの登録作業を行っている。
4.明治~大正期の労働者の視点から見た科学技術史の理解を深めること。作成したデータベースから労働者や住民の生活の様子を撮影したものを抽出、労働者や住民が当時の科学技術水準や、写真撮影技術を広く市民に知らせるため、写真展を開催した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 足尾銅山-日本の近代化を支えた科学技術の光と影-2010

    • 著者名/発表者名
      藤田貢崇
    • 学会等名
      北海度大学CoSTEP
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      20101101-20101112

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi