研究概要 |
中央構造線活断層系周辺の段丘地形を再検討し、合理的な地形発達に編み直すことを通して平均変位速度や変位ベクトル,地下の断層面の傾斜角を検討した。変位速度は四国東部で7.3±0.7mm/年の値が求められた。四国東部で人工改変前の数値標高モデルを作成し,変位ベクトルを復元した。後期更新世以降、ほぼ同方向の変位があり,縦ずれ変位は横ずれの 12~15分の 1 程度であった。断層を挟んだ段丘面の分布高度は断層の近傍数 km 以内の範囲で傾動が認められ,断層モデルからは断層面が高角度の可能性が示された。
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