研究概要 |
火山の巨大山体崩壊に伴う岩屑なだれによる堆積地形を定量的に解析した。とくに日本とフィリピンにおける流れ山地形について,流れ山のサイズと距離との関係を明らかにした。流れ山の大きさは下流方向に指数関数的に減衰し,給源において想定される流れ山の平均的サイズは崩壊の量的規模(体積)と,その減衰率は岩屑なだれの流動性とそれぞれ高い相関関係にあることが判明した。流れ山地形の定量解析は山体崩壊量の推定に有用であるといえる。また,流れ山の伸長方向についての検討からは,岩屑なだれの運動特性との関連性が示された。
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