セパラーゼ・セキュリンによるゲノム安定性維持機構と発がんとの関連

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22700866
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 発がん
• 研究機関: 公益財団法人がん研究会 (2011); (財)癌研究会 (2010)
• 研究代表者: 熊田 和貴 公益財団法人がん研究会, がん研究所実験病理部, 研究員 (10370149)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2011
• キーワード: ゲノム不安定性 / 染色体分配 / プロテアーゼ / 形質転換

研究概要

染色体分配において中心的な役割を果たしているセパラーゼとセキュリンの機能解析を通して、細胞が分裂期において染色体を安定に分配維持するためにセパラーゼの自己切断が重要な役割を果たしていることを見出した。また、セキュリンの過剰発現によって引き起こされる細胞の形質転換にはこうした染色体を安定に分配維持するセキュリン機能の乱れが寄与することを示した。これらの結果から、セパラーゼとセキュリンの有する染色体を安定に分配維持する機能と発がんとの関係を明らかにした。

研究成果

• [学会発表] Separaseの自己切断による染色体分配制御 (2012)
  • 著者名/発表者名: 熊田和貴
  • 学会等名: 第29回染色体ワークショップ
  • 発表場所: 秋保温泉ホテルニュー水戸屋(宮城)
  • 年月日: 2012-01-27
• [学会発表] 変異securinタンパク質発現による染色体分配異常と細胞形質転換 (2011)
  • 著者名/発表者名: 熊田和貴
  • 学会等名: 第28回染色体ワークショップ
  • 発表場所: 山代温泉瑠璃光(石川)
  • 年月日: 2011-01-29
• [学会発表] 変異securinタンパク質を発現することによる染色体不安定性と細胞の形質転換 (2010)
  • 著者名/発表者名: 熊田和貴
  • 学会等名: 第69回日本癌学会学術総会
  • 発表場所: 大阪国際会議場
  • 年月日: 2010-09-24
• [図書] Separase, Handbook of Proteolytic Enzymes, Third edition (2013)
  • 著者名/発表者名: Kazuki Kumada, Toru Hirota