研究課題
若手研究(B)
血管内皮増殖因子により誘導される転写因子Egr-1、Egr-3は内皮活性化において中心的役割を果たす。Egr-1、Egr-3遺伝子についてsiRNAを用いたマイクロアレイ・ChIP-seq解析による標的遺伝子の網羅的探索を行ったところ、新規Egr標的遺伝子としてRho GTPaseであるRND1を見出だした。RND1遺伝子周辺のEgr結合領域は転写開始点上流25kbに存在し、レポータ解析からエンハンサ-として働いていることが示された。また、RND1は転写因子NFATcの制御下にありEgr/NFATcシグナルが内皮活性化において重要であることが示された。RND1抑制下で内皮細胞の機能解析を行ったところ増殖、遊走、管腔形成、内皮バリア機能が損なわれた。個体レベルでの解析ではEgr-3抑制下ではB16メラノーマ固形腫瘍進展に阻害が見られる一方、Egr-1ノックアウトマウスにおいて野生型マウスと差異が認められず、in vivoにおける機能の差異が明らかとなった。
すべて 2012 2011 2010 その他
すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (7件) 図書 (1件) 備考 (1件)
Cell Sci
巻: 124(16) ページ: 2753-62
EMBO J
巻: 30(13) ページ: 2582-95
doi:10.1038/emboj.2011.173.
Mol Cell Biol
巻: 31(11) ページ: 2196-209
http://www.vb.rcast.u-tokyo.ac.jp/