研究概要 |
本研究は、遺伝子変異の有無(EGFR変異,KRAS変異,EML4-ALK転座)の解析が終了している肺腺癌80例(EGFR変異例30例、KRAS変異例10例、EM4-ALK転座例15例、EGFR変異・KRAS変異・EML4-ALK転座のいずれも認められない症例25例)および肺高悪性度神経内分泌癌45例(小細胞癌30例,大細胞神経内分泌癌15例)のmicroRNA発現レベルをマイクロアレイによって網羅的に解析することである。このマイクロアレイ解析のうち、肺高悪性度神経内分泌癌については、ほぼ100%、肺腺癌については約60%のデータが得られた。 肺高悪性度神経内分泌癌については、予後に関連するmicroRNAを抽出し、リアルタイムRT-PCRによるvalidationが終了した。本年度はパスウェイ解析などにより、その働きを探る予定である。 肺腺癌については、マイクロアレイ解析がまだ終了していないものについては、本年度に施行する。その後、遺伝子変異型の異なる肺腺癌に特徴的なmicroRNAや臨床病理所見と相関するmicroRNAを抽出し、パスウェイ解析などによりその働きを探る予定である。またRT-PCRによるvalidationも施行する。
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