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2011 年度 実績報告書

膵臓癌標的多因子制御Oncolytic HSV(HPC-HSV1)の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22700917
研究機関広島大学

研究代表者

福田 絵美 (福田 絵美)  広島大学, 自然科学研究支援開発センター, 研究員 (20403503)

キーワード癌 / ウイルス / ゲノム
研究概要

膵臓癌で過剰発現している複数の腫瘍特異的マーカー(hTERT,CEA,Survivin,ERBB2,DF3)の最少プロモーター領域を組み合わせてルシフェラーゼ発現ベクター(pGL44.10,Promega)にサブクローニングし、膵臓癌細胞株にトランスフェクションして活性を確認しながらプロモーター活性の増強を行い、各プロモーター全長での活性より20倍以上高い活性を持つプロモーター活性を持つコンストラクトを6種得た。これらのプロモーターコンストラクトをFlip-FlopHSV-BACシステムの(BMC Biotechnology2006,6:40)を用いてインテグレーションしpM24-BAC-HPCコンストラクトを作成したのち、ICP4遺伝子を恒常的に発現しているウイルスパッケージング細胞であるVero-E5細胞にFLPrecombinaseとco-transfectionし組換えウイルスを精製した。この結果4種のコンストラクトの組換えウイルス株を得た。それらの殺腫瘍効果をpK1,pK8,pK59,Mia-PaCa2,KLMなどの膵臓癌細胞株に感染させてウェスタンブロット、蛍光免疫染色、Virus burst assay、細胞生存アッセイで評価した。
その結果、高力価(MOI3)では組換えウイルスは全ての細胞株で殺腫瘍能力を保持していたが、低力価(MOIO.01)ではpK1以外の細胞株でICP4の発現量が野生型に大きく劣り、増殖力に乏しく感染後10日間培養してもTotal CPEに達しなかった。コンストラクトを改良しウイルスの増殖力の改善を試みていたが、研究期間中に治療に十分な水準の増殖力を持つ組換体を得ておらず、in vivoでの検討に移行できなかった。

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公開日: 2013-06-26  

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