乳がんの症例対照研究のデータを用いて、緑茶、カルシウム、ビタミンD摂取と乳がんリスクの関連の検討、およびこれらの食品に関連する遺伝子多型を用いて遺伝環境交互作用を検討した。その結果、緑茶摂取と乳がんリスクの間に有意な関連は見られず、また緑茶ポリフェノール類の代謝および作用機序に関連する遺伝子多型との間に有意な交互作用も観察されなかった。一方、カルシウム・ビタミンD摂取の多い群でリスク低下が示唆され、現在、ビタミンD受容体遺伝子多型、血中ビタミンD濃度に関連する遺伝子多型を用いて交互作用の検討を行っている。
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