島嶼において絶滅危惧II類からIB類に危険度ランクを上げたガマズミ属の低木樹種など、外来種による被害を受けやすい在来種について、その生育環境を植生型や土地利用形態、地形等の環境情報から類型化し、地理情報システムを用いて環境ベースマップを作成し、重点的・優先的に外来種から保全するエリアを選定する手法を開発した。空中写真や高解像度衛星画像等から潜在的生育適地を予測し、過去の推定分布および将来の分布の候補地を抽出し、さらに稚樹の分布やその食害状況などの現地調査データを意思決定材料とし、特定の外来生物を制御した場合の次世代への影響を定量化した。
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