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2012 年度 実績報告書

陸域における微生物による嫌気的メタン酸化プロセスの解明

研究課題

研究課題/領域番号 22710035
研究機関独立行政法人産業技術総合研究所

研究代表者

竹内 美緒  独立行政法人産業技術総合研究所, 地圏資源環境研究部門, 主任研究員 (20357403)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードメタン / 微生物 / 古細菌 / 嫌気的メタン酸化 / 地下圏 / 地球温暖化 / ANME / 沖積層
研究概要

メタンは主要な地球温暖化ガスであり,二酸化炭素と同様に近年大気中濃度が増加しつつある。そのため,地球規模でのメタンの循環プロセスの解明は重要な研究課題である。従来微生物による嫌気的メタン酸化プロセスが主に海底堆積物中で生じていることが知られていた。それを担う嫌気的メタン酸化古細菌の報告はこれまでほぼ海底堆積物に限られており,陸域環境での実態は明らかになっていなかった。平成23年度までの研究により,関東平野の地下圏内において,微生物による嫌気的メタン酸化ポテンシャルが存在すること,またそれを担う微生物が,海底に存在する嫌気的メタン酸化古細菌群と系統的に異なることを分子生物学的手法により明らかにし,ANME-1a-FWサブグループとして国際誌 (Environmental Microbiology)に発表した。
平成24年度は,陸域地下圏内において実際にどの程度の嫌気的メタン酸化反応が生じているのかを定量的に評価するため,新たに関東平野の沖積層試料を掘削により採取した。その結果,3-19mの間において,いずれの深度でも嫌気的メタン酸化活性が検出され,特に16-19mで高いことが明らかになった。また,ANME-1a-FWサブグループの生理学的特性を解明するため,様々な条件を設定した培養試験を実施した。その結果,塩濃度はNaCl未添加の場合に最も活性が高く,ANME-1a-FWが淡水環境に適応していることが確認された。また,15-40℃の範囲で嫌気的メタン酸化活性が検出された。嫌気的メタン酸化古細菌は一般的に硫酸還元菌と共生していると考えられているが,バクテリアの阻害剤である抗生物質を定期的に添加しても嫌気的メタン酸化活性の阻害はみられなかった。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] Microbial activities of methanogenesis and methane oxidation in terrestrial subsurface environment of the Kanto Plain in Japan

    • 著者名/発表者名
      Hideyoshi Yoshioka
    • 学会等名
      AGU Fall meeting 2012
    • 発表場所
      Moscone center (サンフランシスコ, USA)
  • [備考] 産業技術総合研究所 地圏微生物研究グループ 研究プロジェクト

    • URL

      http://unit.aist.go.jp/georesenv/geomicrob/projects.html

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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