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2011 年度 実績報告書

持続可能な地域発展の評価モデルに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22710048
研究機関長野大学

研究代表者

清水 万由子  長野大学, 環境ツーリズム学部, 研究員 (60558154)

キーワード環境政策 / 順応的ガバナンス / 自然再生 / 持続可能な地域づくり / 野生復帰 / 環境ストック
研究概要

本研究課題の目的は、持続可能な地域発展の評価モデルを提示することである。本年度は、研究成果のとりまとめに向けて、主に以下の研究を実施した。
(1)研究成果の中間発表
『持続可能な地域実現と地域公共人材-日本における新しい地平-』(平成23年5月刊行)に掲載された「「地域」の形成と地域公共人材」(共著)は、本研究課題の中間成果報告であり、豊岡市におけるコウノトリ野生復帰におけるキーパーソンを中心とするビジョンの生成過程を分析した。また、環境経済・政策学会大会(平成23年9月、長崎大学)において、「環境ストック概念を用いた持続可能な地域づくりの分析-兵庫県豊岡市におけるコウノトリ野生復帰を素材にして-」と題して研究報告を行った。豊岡市におけるコウノトリ野生復帰関連政策とその結果に関する網羅的把握のために行った文献調査と聞き取り調査の結果を整理し、環境ストック変容を導いてきた統合的政策ビジョンの存在について論じた。これらの中間的研究成果は、主に豊岡市の政策レベルでの環境ストックの変容過程を明らかにした。
(2)持続可能な地域発展の評価モデルの検討と最終報告論文執筆
持続可能な地域発展の評価モデルを構築するには、(1)に加え、環境ストック変容をもたらすと考えられる、よりミクロな社会的相互作用が、持続可能な地域発展の過程においてどのように機能するかを検討する必要があると考えられた。そこで、コウノトリ育む農法に取り組む農業者への聞き取り調査記録から、育む農法の実践と改善を促す背景要因等について分析し、人材・社会関係・文化といった主体的な機能を持つ環境ストックと、自然-人工ストックとの相互作用を媒介する要素について検討した。その結果をもとに、環境ストックの投資-再投資サイクルを媒介する学習などを含む持続可能な地域発展の理論的な枠組みを構築した。これらの成果は、査読付き国内論文雑誌に投稿中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 環境ストック概念を用いた持続可能な地域づくりの分析-兵庫県豊岡市におけるコウノトリ野生復帰を素材にして-2011

    • 著者名/発表者名
      清水万由子
    • 学会等名
      環境経済・政策学会2011年度大会
    • 発表場所
      長崎大学
    • 年月日
      20110000
  • [図書] 持続可能な地域実現と地域公共人材-日本における新しい地平2011

    • 著者名/発表者名
      白石克孝, 他編
    • 総ページ数
      50-103
    • 出版者
      日本評論社

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公開日: 2013-06-26  

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