研究課題
本年度は、2010年に愛知・名古屋で開催された生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)に際して国連大学認定RCE-ESD(Regional Centres of Expertise on Education for Sustainable Development:持続可能な発展のための教育における地域拠点)のひとつであるRCE中部(中部ESD拠点)が実施した、SNSサイトを利用した生物多様性に関わる対話プロジェクトの成果と課題を踏まえ、COP11に向けた対話や情報交換を目的としたサイト構築を行い、調査研究を行った。COP10終了後、RCE中部の対話事業南北問題や伝統知・地域知をテーマとした対話を更に発展させるべく、SNSサイトのfacebook上に新たな交流ページを設け、第2期の生物多様性に関する対話プロジェクトを開始した。日本においては、3.11の津波および福島第一原発事故という、持続可能性の根本を脅かす災害・事故が発生したため、サイト上では上記テーマで日本語・英語による議論が展開された。また、国連大学高等研究所では「生物多様性と伝統地」をテーマにRCEのプロジェクトが開始されており、報告者は、COP11に向けたRCEネットワークの事例収集にも参加・貢献している。本年度終期には、ベトナムにおいて、長年に渡って世代間で受け継がれる果樹園の里山的利用に関する調査を行い、調査対象者やRCE南ベトナム関係者に対してネット上の対話サイトへの誘導を行った。なお、本研究・活動の進捗と成果は、国連大学主催の諸会合(日本・タイ・オランダ)やタイのチャアムで開催された国際会議「Asia Regional Forum on Biodiversity」など、海外の研究会等で国際的に報告を行っている。
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Business and Communities : Partners in Biodiversity Conservation
巻: (掲載決定)(プロシーディングス)(発行予定のため不明)
http://biodiversity-cop10.ning.com/