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2010 年度 実績報告書

腸疾患治療を指向したカーボンナノチューブによる経口投与薬物送達に関する基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 22710112
研究機関独立行政法人産業技術総合研究所

研究代表者

中村 真紀  独立行政法人産業技術総合研究所, ナノチューブ応用研究センター, 産総研特別研究員 (00568925)

キーワードカーボンナノチューブ / カーボンナノホーン / 経口投与 / 薬物送達 / 腸疾患治療 / ナノ材料 / 機能性材料 / DDS
研究概要

本研究では、炎症性腸疾患の治療を目指し、カーボンナノチューブ(CNT)による経口投与薬物送達に関する基礎研究を行うことを目的とした。CNTの経口投与に関する研究はほとんどされていないことから、まず、CNTの一種であるカーボンナノホーン(CNH)をマウスに経口投与し、腸管との相互作用や体内拡散について調べることにした。今年度の主な研究内容は以下の通りである。
1.ラベル付きCNH作製…ガドリニウム酸化物をラベルとして内包させたCNH(Gdox@CNH)を作製した。既報を基に、より多くのガドリニウム酸化物を内包できるように、条件検討を行い、調製法を改良した。
2.正常マウスへの経口投与実験…1で得られたGdox@CNHを正常マウスに経口投与し、4~48時間経過後に解剖、各臓器を取り出してホルマリン液に固定した。現在、このサンプルのGdox@CNH量を測定中であり、データが揃えば生体内分布を解析することが可能となる。
3.疾患マウスへの経口投与実験…2と同様の経口投与実験を、炎症性腸疾患の1つである潰瘍性大腸炎のモデルマウスにも並行して行った。こちらのサンプルも現在Gdox@CNH量を測定中である。なお、この実験に先駆けて、潰瘍性大腸炎モデルマウス作製の際に投与するデキストラン硫酸ナトリウムの投与量検討・発症した大腸炎の評価法決定などを目的とした動物実験を別に行った。
4.プレドニゾロン担持CNHの作製…酸化処理により開孔させたCNHに、プレドニゾロンを効率的に担持させるための条件検討を行った。また作製したプレドニゾロン担持ナノホーンからのプレドニゾロンの放出を液体培地中で確認した。このサンプルは、最終段階で疾患治療効果を検証する際に用いる予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 その他

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] ナノホーンのドラッグキャリアへの応用-プレドニゾロンの担持と関節炎への抗炎症作用2010

    • 著者名/発表者名
      中村真紀、田原善夫、村上達也、土田邦博、飯島澄男、和賀巌、湯田坂雅子
    • 学会等名
      第39回フラーレン・ナノチューブ総合シンポジウム
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      20100900
  • [学会発表] カーボンナノホーンの薬剤キャリアへの応用

    • 著者名/発表者名
      中村真紀
    • 学会等名
      日本薬学会第131年会
    • 発表場所
      (静岡)(震災の為、年会の開催は中止だが、発表は成立)

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公開日: 2012-07-19  

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