研究課題
本研究は,作業システムにおける問題点や着眼点をうまく発見していくということに資するような,HCI(Human Computer Interaction)と特徴づけることができる作業・タスクにおける認知的な行動・処理について,眼球運動を含む人間行動データに基づき,特に心的な処理を評価することが可能となる分析方法の構築を目指して実施したものである.膨大かつ多くのノイズを含む人間行動データから,心的処理に関係する情報抽出をいかに効率的に行うことができるかといった点が,学術的にチャレンジングな点であると位置づけることができる.最終年度である本年度は,今まで得られた人間行動データと,そこから意味ある情報を抽出していくために用いた方法(指標,手順,ツール)について体系的にまとめた.具体的には以下の内容を実施した.① これまでの研究で実施してきた分析から得られた結果のうち,HCIと位置付けられる作業の特性と,眼球運動を中心とした人間行動特性の関係について整理した.さらに今までの研究で用いた方法を,分析観点,測定指標,分析手順,そしてそこで用いたツールについてまとめ,体系だった方法論として整理した.② 上記の点を総合し,既往のHCIを中心とした認知的な作業・タスク分析方法論との関連性,新規性について,学術的な観点から評価した.③ ②の中で,特に学術上有意義であると思われる,医療現場で用いることが可能な人間行動分析のための方法論に関する成果については,学術論文としてまとめ発表した.
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Journal of Japan Industrial Management Association
巻: Vol.63, No.4E ページ: 312-323