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2010 年度 実績報告書

離散凸解析に基づく高精度・多情報在庫管理の研究

研究課題

研究課題/領域番号 22710148
研究機関産業技術大学院大学

研究代表者

森口 聡子  産業技術大学院大学, 産業技術研究科, 助教 (60407351)

キーワードOR / アルゴリズム / 数理工学 / 数理計画法
研究概要

本研究は,在庫管理に内在する離散凸構造を精査し,離散凸構造に着目した効率的な最適化手法を開発することにより,既存の在庫管理手法よりも精度の高い管理と,より多くの情報を扱える在庫モデルへの対応を実現することを目的としている.本年度は,研究初年度の準備段階として,自身の過去の研究で開発したL関数最小化ソルバを用いて,計算実験を行い,実験結果に基づいてソルバを最適化エンジンとして組み込んだWebアプリケーションを実装し,デモンストレーションソフトウェアの公開を行った.最小化ソルバの効率の良さと,在庫管理におけるコスト関数の特性を精査したことにより,インタラクティブな条件パラメータの変更・調整に対して最適在庫量を示すことができるアプリケーションが実装できた.実装したアプリケーションは求解時間が短く,ユーザビリティの観点を考慮して,利用者が対話的にパラメータを入力して瞬時に最適化の結果が得られるべきであるとした目標を達成できた.
これまでの研究では,在庫モデルの構造理解が十分に成されていなかったことと,最適化アルゴリズムの性能の限界により,精度の低い在庫管理政策しか示されていなかった背景から,最適化アルゴリズムの性能向上を目指し,離散M凸関数の最小化における連続緩和アプローチと,このアプローチの効率の良さを保証する近接定理に関する研究を行った.資源配分問題に対する過去の近接定理に関連する知見を,M凸性に対して拡張することに成功した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] M-convex function minimization by continuous relaxation approach---Proximity theorem and algorithm2011

    • 著者名/発表者名
      S.Moriguchi, A.Shioura, N.Tsuchimura
    • 雑誌名

      SIAM Journal on Optimization

      巻: 21 ページ: 633-668

    • DOI

      10.1137/080736156

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 離散凸関数最小化の応用とそのWebアプリケーションの実装2010

    • 著者名/発表者名
      森口聡子, 土村展之
    • 雑誌名

      産業技術大学院大学紀要

      巻: 第4号 ページ: 103-107

    • 査読あり
  • [学会発表] 離散凸最適化ソルバとデモンストレーションソフトウェアの公開2011

    • 著者名/発表者名
      土村展之, 森口聡子, 垣村尚徳, 岩田覚, 室田一雄
    • 学会等名
      情報処理学会 第133回アルゴリズム研究会
    • 発表場所
      愛媛大学(愛媛県松山市)
    • 年月日
      2011-01-12

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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