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2010 年度 実績報告書

耐久消費財の寿命分布の簡易推定方法の確立と寿命分布の国際比較分析

研究課題

研究課題/領域番号 22710156
研究機関独立行政法人国立環境研究所

研究代表者

小口 正弘  独立行政法人国立環境研究所, 循環型社会・廃棄物研究センター, NIESフェロー (20463630)

キーワード寿命分布 / 耐久消費財 / 自動車 / 電気・電子製品 / 国際比較 / データベース / 物質フロー分析
研究概要

各国の政府や業界団体の統計,商用データベースの調査を行い,自動車の寿命分布の推定に必要な基礎データ(使用中製品の製造年別台数および総台数,国内新品販売台数,中古貿易台数)を40カ国強について収集整備した。また,主要家電製品数種についても数カ国の寿命分布情報や一部の基礎データを収集した。整備したデータについて,複数の情報源による同種データの整合性,使用中製品の製造年別台数と総台数や販売台数との整合性など,データの信頼度チェックを行い,推定に利用可能なデータを精査した。
次に,国内新品販売台数と中古輸入台数の比較を行い,中古輸入台数が国内新品販売台数に対して無視できる国と無視できない国を分類した。中古輸入台数が無視できると考えられた約20カ国について,使用中製品の製造年別台数および販売台数に基づく寿命分布の推定を行った。両者のデータから製造年別の残存割合を求めてワイブル分布関数による関数近似により,平均使用年数と分布形状パラメータを推定した。推定の結果,平均使用年数は12~26年程度,分布形状パラメータは2~6程度の範囲で国により異なる値が得られた。さらに,寿命分布を推定した約20カ国について,分布形状パラメータの一般化として,パラメータの感度分析を行い,実用上国によらず適用できる一定値の検討を進めた。また,中古輸入台数が国内新品販売台数に対して無視できなかった国のモデルケースとしてニュージーランドをとりあげ,中古輸入製品の製品年齢分布データを調査,入手し,各年の中古輸入台数と製品年齢分布に基づいて,中古輸入製品も含めた製造年別販売台数の補正方法を検討した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Lifespan of commodities, Part.I : The creation of a database and its review2010

    • 著者名/発表者名
      Shinsuke Murakami, Masahiro Oguchi, Tomohiro Tasaki, Ichiro Daigo, Seiji Hashimoto
    • 雑誌名

      Journal of Industrial Ecology

      巻: 14 ページ: 598-612

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Lifespan of commodities, Part.II : Methodologies for estimating lifespan distribution of commodities2010

    • 著者名/発表者名
      Masahiro Oguchi, Shinsuke Murakami, Tomohiro Tasaki, Ichiro Daigo, Seiji Hashimoto
    • 雑誌名

      Journal of Industrial Ecology

      巻: 14 ページ: 613-626

    • 査読あり
  • [学会発表] A database and characterization of existing lifespan information of electrical and electronic equipment2010

    • 著者名/発表者名
      Masahiro Oguchi, Shinsuke Murakami, Tomohiro Tasaki, Ichiro Daigo, Seiji Hashimoto
    • 学会等名
      2010 IEEE International Symposium on Sustainable Systems and Technology (ISSST)
    • 発表場所
      ヒルトンクリスタルシティ(米国アーリントン)
    • 年月日
      2010-05-17

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公開日: 2012-07-19  

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