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2011 年度 実績報告書

事前復興論に基づく災害時要援護者の避難・復興支援計画の市民参画型立案手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22710168
研究機関公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構

研究代表者

石川 永子  公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構, 人と防災未来センター, 主任研究員 (00551235)

キーワード災害時要援護者 / 避難所運営 / 地域防災 / CBR
研究概要

本研究は、事前復興の概念と参加型まちづくり技術を用いて、地域に暮らす災害時要援護者(特に障がい者)の避難・避難生活・復興という各フェーズの支援計画を事前に立案・策定するための、市民参画のプロセス・デザイン手法の開発を目ざした。そのなかでも、第一段階として、災害発生から避難所等の避難生活の期間について、神戸市兵庫区での実践研究を行った。災害時に住民による避難所の運営に関して,障がい者と地域コミュニティ・専門家・行政等が協働するイマジネーションスキルを向上させるためのトレーニングプログラムを企画・実践し,そのプログラムの効果と課題をCBRの戦略の考え方を用いた訓練のプログラムの試行と参加者の評価に関する調査を行い,それらをCBRの戦略のなかで重要とされる事項を参考にしながら分析した.その結果は次のとおりである.
(1) 当事者・支援者の学習効果 1)障がい者の多次元的な役割を果たすことにより当事者のトレーニング効果やモチベーションの向上がみられた.2)障がい者のなかでも社会的なつながりが薄い層の参加を促進できた.
(2) 地域コミュニティにとっての効果 1)日常的に障がい者と接しない地域コミュニティの人々が,障がい者への具体的な接し方や災害時の対応に関するイマジネーション力を向上させ身近な存在に感じることができるようになった.2)当事者や地域と行政の役割分担が具体化した.
(3) 行政にとっての効果 1)被災した当事者の意見(経済的なコストが小さくても障がい者にとって効果的な設備整備,限られた人的資源や空間を有効活用するための利用者の優先順位のつけかた等)について議論し,具体的なアイディアを抽出することができた.2)多様な障がい種別の当事者と地域コミュニティ・専門家・行政が議論するための場のつくり方やコミュニケーションを支援するための技術や配慮すべき点について整理することができた.

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2013 2012 2011 その他

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] CBRに基づく障がい者と地域コミュニティを対象とした災害時の避難環境イマジネーション訓練プログラムの実践と分析-神戸市兵庫区の事例-2013

    • 著者名/発表者名
      石川永子,伊藤則正,泥可久,小口優子,原田正隆,立木茂雄
    • 雑誌名

      地域安全学会論文集

      巻: 19 ページ: 電子ジャーナル

    • 査読あり
  • [雑誌論文] CBRの概念に基づく障がい者と地域コミュニティを対象とした災害時の避難生活運営のイマジネーション訓練プログラムの開発 -神戸市兵庫区でのとりくみから-2012

    • 著者名/発表者名
      石川永子,伊藤則正,泥可久,小口優子,原田正隆,立木茂雄
    • 雑誌名

      日本都市計画学会 都市計画報告集

      巻: 11 ページ: 28-35

  • [雑誌論文] 東日本大震災における宮城県内の災害時要援護者への対応とその課題2012

    • 著者名/発表者名
      石川永子
    • 雑誌名

      平成23年度DRI研究論文集 DRI調査レポート26

      巻: 26 ページ: 215-218

    • DOI

      ISSN 1349-0389

  • [雑誌論文] 障がい者の災害時の避難生活を地域で支えるための当事者と地域組織の協働の試み -神戸市兵庫区でのとりくみから-2011

    • 著者名/発表者名
      石川永子
    • 雑誌名

      学術講演梗概集. F-1, 都市計画, 建築経済・住宅問題 2011

      巻: F-1 ページ: 951-952

  • [雑誌論文] 東日本大震災における災害時要援護者への対応について-仙台市の対応を中心として-2011

    • 著者名/発表者名
      石川永子,松本亜沙香,河村咲弥,立木茂雄
    • 雑誌名

      地域安全学会梗概集

      巻: 28 ページ: 105-106

  • [備考] 研究代表者 研究業績一覧

    • URL

      http://warunei.world.coocan.jp/profile.html

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公開日: 2014-07-24  

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