航路の様な強制力はないが、自然に発生した船舶交通流中を航行する船舶に対する避航操船行動とランダムに配置された船舶交通中を航行する船舶に対する避航操船行動を比較した。まず、避航対象となる船舶の発見距離については、両者に有意な差は見受けられなかった。一方、自船が避航船舶である場合であっても、自然に発生した船舶交通流中を航行する船舶に対しては、ランダム船舶交通中を航行する船舶に対する避航動作に比べ、避航時機が著しく遅れることが明らかになった。また、航行安全対策の一環として、経験の浅い管制官の特徴を明らかにした。
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