研究者は平成24年度末に出産したため、24年度および25年度において研究費交付の留保をおこなった。 平成26年度においては、これまでにエモリー大学神学図書館で収集してきたAfrican Orthodox Church Archivesの整理と精読を行った。とくに南アフリカおよび他のアフリカ地域での教会活動における要であったアレグザンダー自身の手記、そのなかでもアメリカ渡航の時期を中心に調査研究を行った。手書きの資料が多く、解読に非常に時間がかかったが、アレグザンダーの人柄や、当時のアフリカ人にとっての欧米に対する考え方などを理解することができたと考えている。 一方、平成24年度に提出した計画では、アレグザンダーが訪問したケニアとウガンダにおいて資料収集を行う予定であったが、研究者の出産・育児のため、両国を訪問することができなかった。これらの地域における教会活動の実態解明が今後の研究課題として残された。
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