研究概要 |
2011年度に予定していた福祉権運動団体調査が、現地での主要な研究協力者の方の事情により延期することとなったため、2012年8月にそれを行った。 ロンドン、エクセター、ニュートンアボットのそれぞれで1970年代に福祉権運動のオーガナイザーだった方々にインタビュー調査を行い、これまで山森[2003],[2006],[2009],[2010]などで、明らかにしていた断片的事実を、より総合的に理解する知見を得ることができた。具体的には、それぞれの都市での男女構成比などの、都市によるメンバー構成の違いや、にもかかわらずどのような共同作業が可能であったのかなどについて、インタビューを通じて新たな知見を得ることができた。 また上記の新たな知見について、プリマス大学のBill Jordan教授とのあいだで有意義な意見交換をすることができた。同教授からは、1930年代の運動の関連性など、さまざまな視角からのヒントを頂いたが、それを研究に反映させることは今後の課題である。
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