研究課題/領域番号 |
22720002
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研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
山田 有希子 宇都宮大学, 教育学部, 准教授 (90344910)
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キーワード | 生命倫理 / 生 / 死 / ヘーゲル / ドイツ観念論 / 哲学 / 倫理 |
研究概要 |
1基礎文献研究本研究は、ヘーゲルおよびドイツ観念論哲学にかかわる以下のような基礎的な文献研究が中心になる。 (1)学会発表1(ワークショップ討論者)「仮象から反省へ『大論理学』本質論第一篇第一章「A.本質的なものと非本質的なもの」および「B.仮象」を読む」(2011年6月)。:ヘーゲルの主著大論理学「本質論」における仮象論は、ヘーゲル哲学弁証法的展開の要となる議論が展開されている。それをあくまでテキストに忠実に解読することを目指す。 (2)学会発表2(招待講演)「ヘーゲル哲学における生と死の概念について-論理学における「生命の矛盾」を基盤として-」(日文研共同研究会2012年3月):「生」および「死」は、伝統的にも、哲学的・倫理的な問題のキーワードであるが、非常に多義的な概念であり、用いられる文脈も幅広い。今回の発表は、生命倫理問題を考えていくうえでの、基礎づけ的な視点から、ヘーゲル哲学における両概念の整理を試みたものである。 (3)論文(査読あり)ヘーゲル論理学における「矛盾」の概念とカントのアンチノミー論批判『ヘーゲル哲学研究』第17号日本ヘーゲル学会2011年12月 (4)翻訳 W Jaeschke,"Hegel Handbuch" 2社会倫理問題への実践的連携以上の基礎的な文献研究を踏まえ、その成果を実践的なフィールドに換言した成果は、主として以下のものになる。 (1)平成23年度自治医科大学附属病院治験審査委員会活動 新薬開発のための臨床試験について、その科学的・倫理的妥当性について審査する。 (2)平成23年度花王株式会社研究倫理審査委員会活動 生物科学基礎研究について、その科学的・倫理的妥当性について審査する (3)平成23年度宇都宮大学教育学部附属小学校道徳教育研究部会 小学校における道徳の授業について、その方法・内容について検討する研究会。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
基礎的文献研究を進めるとともに、23年度はその研究成果を発表する場に恵まれ(詳細は下記参照)、また、査読付論文の発表もかない、おおむね順調に進展していると思われる。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画通り、24年度も基礎文献研究および口頭発表をすすめていく予定である。
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