研究課題
若手研究(B)
カントは『永遠平和のために』第三予備条項で常備軍の撤廃を主張している。だが戦前のドイツと日本では、国民皆兵制を肯定するカント解釈が主流だった。少なからぬ学者たちが、国民の軍事演習は人間を単なる機械や道具として扱うものではないので倫理的に許される、と主張していたのである。その結果、カント平和論は徴兵制の正当化に利用された。本研究ではこの軍国主義的カント解釈の成立過程を調査するとともに、そうした解釈が妥当か否かを彼やその後継者たちの著作を基に考察した。
すべて 2013 2012 2011 2010
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (6件) 図書 (1件)
創価大学人文学会編『創価大学人文論集』
巻: 25 ページ: 49-82
日本ヘーゲル学会編『ヘーゲル哲学研究』
巻: 18 ページ: 102-114
創価大学人間学会編『創価人間学論集』
巻: 5 ページ: 51-78
http://hdl.handle.net/10911/3357
現代カント研究
巻: 12 ページ: 90-110
東洋哲学研究所編『東洋哲学研究所紀要』
巻: 27 ページ: 49-62
http://www.totetu.org/assets/media/paper/k027_253.pdf
日本ペスタロッチー・フレーベル学会編集『人間教育の探究』
巻: 22 ページ: 15-35