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2013 年度 実績報告書

ポルピュリオスとポルピュリオスの伝統

研究課題

研究課題/領域番号 22720017
研究機関山口大学

研究代表者

周藤 多紀  山口大学, 人文学部, 准教授 (50571733)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2014-03-31
キーワード新プラトン主義 / アリストテレス / ボエティウス / 論理学 / 幸福論
研究概要

(1)古代から中世初期にかけての自由学芸についてのシンポジウム(中世哲学会大会において開催)を企画・運営した。シンポジウムの補足資料「ボエティウスと自由学芸」を作成し、配布した。補足資料とこれまでのボエティウス研究の成果をもとにした知見を小論としてまとめ、シンポジウム報告として『中世思想研究』(中世哲学会機関誌)に提出した。
(2)アリストテレスの『分析論前書』とボエティウスの「定言推論について」を読解し、ボエティウスの推論(三段論法)概念についての論文(依頼論文・英文)を執筆中である。ボエティウスの論理学著作は、ポルピュリオスの失われた論理学著作に依拠して書かれたと考えられており、ボエティウスにあってアリストテレスにはない説明の多くが、ポルピュリオスの著作に由来すると考えられる。
(3) 13 世紀後半に書かれた『ニコマコス倫理学』注解の一つを写本で読み、校定版を作成した。この注解では、人間の幸福が「第一原因との結合」という新プラトン主義的な表現で語られている。「第一原因との結合」という表現の下に生じている事態について説明を試みた。この注解の概要と、この注解で展開されている幸福論について、英語で口頭発表を行った。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 『ウスター倫理学注解』における幸福概念2013

    • 著者名/発表者名
      周藤 多紀
    • 雑誌名

      西日本哲学会年報

      巻: 21 ページ: 57-72

    • 査読あり
  • [学会発表] The felicitas in Anonymous of Worcester, Questions on Ethics

    • 著者名/発表者名
      Taki Suto
    • 学会等名
      XXIII World Congress of Philosophy
    • 発表場所
      University of Athens
  • [学会発表] ボエティウスと自由学芸

    • 著者名/発表者名
      周藤 多紀
    • 学会等名
      中世哲学会第62回大会
    • 発表場所
      京都大学

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公開日: 2015-05-28  

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