研究課題/領域番号 |
22720028
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
BAUER Tobias 熊本大学, 文学部, 准教授 (30398185)
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キーワード | 医療倫理 / キリスト教 / 宗教学 / 宗教と医療 / ドイツ / 生命倫理 / 赤ちゃんポスト / 匿名出産 |
研究概要 |
「平成-23年度科学研究費補助金交付申請書」の研究計画に基づき研究を実施した。 (1)本研究テーマの主要な一次資料である、ドイツ倫理審議会の赤ちゃんポストおよび匿名出産に関する見解『匿名による子供の委託の問題』(2009年公開)の抄訳を作成した上で、その分析を行った。今回取り扱った箇所は、本見解の中核をなしている、赤ちゃんポストおよび匿名出産の容認・廃止それぞれの立場に立って異なる論証を繰り広げていく第8章「倫理的評価」、および、赤ちゃんポストおよび匿名出産の廃止を要求する、委員の多数によって出された「勧告」と、法的・倫理的問題を内包することを認識しながらも、なおかつこの事業を持続させる必要性を訴える「少数意見」である。 (2)昨年度の研究において、ドイツの「赤ちゃんポスト」・「匿名出産」問題に対するキリスト教の立場に関しては、出版されていない資料、つまり、日本で入手できない文献が多数あり、それを手に入れる必要性が判明した。そこで、本研究テーマをよ、り深く把握するために不可欠な作業として、以下のところで、現地調査、資料収集、インタビュー、情報交換等を行った:SKF福祉事業団アンベルク支部(アンベルク)、Donum Vitae福祉事業団アンベルク支部(アンベルク)、ドイツ倫理評議会(ベルリン)、シゴテルニ・パーク福祉団体(ハンブルク)、Donum Vitae福祉事業団連邦中央事務局(ボン)、DRZE研究センター(ボン)、SKF福祉事業団連邦中央事務局(ドルトムント)。これらの機関において、本研究プロジェクトのテーマに関する貴重な文献・資料を大量に収集できた。また、各担当者や研究者から、本研究プロジェクトに関する有益な助言も頂いた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の研究計画に基づき研究を順調に実施できた。
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今後の研究の推進方策 |
「研究計画調書」で挙げた当初の研究計画に基づき本研究を進捗させ、最終年度である来年度において、本研究を完成させ、成果を発表する予定である。
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