研究概要 |
今年度は、ニューヨーク州立大学ニューパルツ校附属のサミュエル・ドースキー美術館で企画・開催した篠原有司男回顧展、「Shinohara Pops! The Avant-Garde Road, Tokyo/New York」展の実現に注力した。展覧会は8月末から12月中旬までを会期として開催され、9月にはNew York Conference for Asian Studiesとの共催で、ボクシング・ペインティングのイベントも行った。 展覧会の評判としては、アメリカの主要な美術雑誌である「Artforum」誌に展評が掲載され、「Art in America」の表紙を飾るなど、大きな反響を得た。さらに、今年度の国際美術批評家連盟アメリカ支部が選ぶ、大学の美術館で開催された展覧会で最も優れた展覧会に与えられる賞にノミネートされた。 出版成果物としては、同回顧展のカタログをニューヨーク州立大学の出版界から出版した他、Asia Art Archivesのジャーナルに日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴについて紹介する論考を寄稿した。 この他、8月に富山県立近代美術館で講演を行い、9月にニューヨーク州立大学ニューパルツ校で、12月にウォーカー・アート・センター、1月に国際美術史学会と横尾忠則現代美術館、2月にUCバークレイ校で研究発表を行った。
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