• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

植民地朝鮮における韓国近代陶芸-浅川伯教の活動を中心に

研究課題

研究課題/領域番号 22720052
研究機関(財)大阪市美術振興協会

研究代表者

鄭 銀珍  (財)大阪市美術振興協会, 東洋陶磁美術館, 学芸員 (20531263)

キーワード陶磁史 / 韓国近代陶磁史 / 浅川伯教
研究概要

本研究は、浅川伯教の活動の全体像を明らかにしようとするもので、浅川伯教の未発表原稿のコンピュータ入力、各種新聞、雑誌からの関係記事収集などの文献調査、韓国などでの現地調査並びにこれらの研究成果の公表に向けての準備を進めた。
1.文献調査
(1)浅川伯教の未発表原稿全体の目録をまず作成し、一部、入力に取りかかった。
(2)各種新聞、雑誌の調査については、浅川以前の韓国陶磁研究史に関して、とくに英文文献を集中的に調査した。
(3)朝鮮総督府による窯業政策に関する文献を調査した。
近代的な韓国陶磁研究の草創期について、また伯教の作陶の背景について、基本的な状況を知ることができた。とくに英語圏の研究状況や伯教の作陶の背景は、従来、整理されていなかった領域である。
2.現地調査
(1)韓国調査-戦前に浅川伯教が関連したと思われる高敞郡、谷城郡の地方窯跡調査や現地住民からの聞き取り調査を行い、植民地時期の窯業の状況、また日本人と関係のあったことなどが、明らかとなった。
(2)アメリカ調査-ボストン美術館、メトロポリタン美術館などで韓国陶磁を調査し、韓国の美術がどのように西洋に受け入れられていたのかを、日本の韓国美術受容と比較しながら考えることができた。
3.調査研究成果の公表の準備
以上のような調査によって、近代的な韓国陶磁研究の草創期について全体像を明らかにすることができ、その中に伯教を位置づける論文執筆、並びに東洋陶磁学会研究例会などで口頭発表するよう公表に向けての準備を進めた。

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi