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2012 年度 実績報告書

ミニチュア・スコアの成立と変遷

研究課題

研究課題/領域番号 22720065
研究機関国立音楽大学

研究代表者

沼口 隆  国立音楽大学, 音楽学部, 准教授 (70453529)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードミニチュア・スコア / 楽譜 / オイレンブルク / エディション / レパートリー変遷
研究概要

当初の計画では、本年度の課題には「データの総括」「インターネット公開への準備」「ミニチュア・スコアの成立史に関するまとめ」の3点を挙げていた。
まず第3点目に関しては、ミニチュア・スコアとは何かという定義をはじめ、その発展史の概略、さらにはミニチュア・スコアを代表する存在であるオイレンブルク社のシリーズの初期の歴史について、論文にまとめた。これは、すでに査読を経て公表されている。
データベースに関しては、オイレンブルク・ミニチュア・スコアに限定したものを作成中である。昨年の「研究実績の概要」にも記載したデータベース内での表記の不統一という問題に、今年度も引き続き対処を行った。作曲家名の表記については完全に統一されたため、ひとつの基準に則って整理を進めることができたが、曲名の統一については、頭文字がRの作曲家の作品についてまでしか達成できていない。また、同一曲が複数のデータで入力されている場合があり、今後は重複分の削除も必要となる。
大きな問題として残っているのは、同一曲に関して楽譜の版が異なる場合の識別である。版の変更は明記されない場合も多く、個々の版の発行年代も明確でないことから、あらゆる版の相違を網羅的に洗い出すことは不可能に近い。まずは、編者が変更されたことが明確なケースや、そもそもが版に多くの問題を抱える作品を対象として調査を進めることが今後の課題となろう。
第2次大戦後に発行されたカタログに関しては、1960年代から70年代初頭のものが5冊入手できているが、新たにそれらを入力・照合するには膨大な時間が掛かる。しかし、著しいレパートリーの変化があった時期でもあり、これらの内容を反映させることも今後の重要な課題となる。
データベースを十全にすることは不可能にも近いが、表記の統一へは近づいており、それが済み次第、ネット上での公開を検討できる段階に達することができた。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] オイレンブルク・ミニチュア・スコアの成立とその初期レパートリー ―ミニチュア・スコアとは何かを踏まえて―2013

    • 著者名/発表者名
      沼口 隆
    • 雑誌名

      大学院研究年報(国立音楽大学)

      巻: 25 ページ: 1-15

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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