研究開始時の最初の目的である、琉球古典楽器「三線」の楽譜である「工工四」と「五線譜」の間の相互変換が可能なシステムを構築することができた。更にこのシステムを他の邦楽器の譜面に対応させることを目的として、調査研究を行った。「三味線」の楽譜と「箏」の楽譜と、調査には当初の予想より非常に時間がかかり、また流派によっても記述が異なり、手書きで判別の難しいものが多かった。そこでまずは地元である大分県の民謡に対象を絞り、その楽譜「大分県民謡譜集全5巻」の清書の作業に携わることができた。今後の邦楽譜と五線譜の相互変換システムを実現させていく上での知識を習得できた。
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