研究課題
若手研究(B)
従来の文学史観では周縁領域に位置づけられていた明治期の翻訳文学テクストを取りあげ、幻想文学というジャンルとの方法的接点を探りつつ歴史的・理論的な考察を加えた。日本近代の文化的制度の成立過程に決定的な形で関与した翻訳が幻想文学にどう作用したのか、また逆に幻想文学の表現機構が日本近代の言語観や精神構造にいかなる形で関与したのかという実態について、井上勤や森田思軒、泉鏡花らのテクストにおける言語的な移動・変容・越境の様相に即して明らかにした。
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国文学論考
巻: 第49号 ページ: 78-92
鳴門教育大学研究紀要
巻: 第26巻 ページ: 243-257