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2011 年度 実績報告書

江戸時代を中心とした文学と絵画の相関性の多面的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22720096
研究機関近畿大学

研究代表者

井田 太郎  近畿大学, 文芸学部, 准教授 (20413916)

キーワード近世文学
研究概要

江戸時代を代表する絵師、酒井抱一の絵画と文学との相関性について研究を行った。
これまで抱一の四十代までの業績は未解明なところが多かった。大名家にうまれながらドロップアウトしていった複雑な人生によるものでもあるが、初期の作品があまり発掘されてこなかった事情も大きい。諸家に所蔵される関連絵画を調査し、現代でのイメージを除去しながら、実物資料によって実態に迫る研究を行った。あわせて、調査時に撮影した写真や関連論文や調書などデータ整備をアルバイトに委嘱した。
伝記と実作とうわさから形成されている作家のイメージを丹念に除去しながら、同時代の文脈で読むための基礎作業を行った。具体的には、① これまであまり注目されてこなかった抱一の初期の絵画、② 同時期の江戸の俳壇の趨勢、に注目し、③ 今日形成されている抱一のイメージと比較してみると、③のイメージと①の実態と大きな懸隔があることが判明した。
抱一は宝井其角に私淑し、俳諧をたしなんだ。その絵画は絵画的な流れのほかに、文学的なイメージも反映されている。本研究により、初期の抱一の相関性の実態の解明の一歩が進んだ。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今日における最新の知見を披歴する段階にまで到達した。繰り越しをしたが、予定していた調査は終了した。

今後の研究の推進方策

なおも、絵画関連資料・文学関連資料を精査する。

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公開日: 2014-07-24  

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