研究課題
若手研究(B)
現代イギリス社会における「老い」を、文化的観点、身体論的観点、文学的観点から考察した。老いの意味と経験が文化的要素に深く規定されていること、老いの身体的現実を否定する言説が広く浸透していることが確認され、その過程と様子がさまざまなテキスト分析によって示された。結果的に、高齢化の進む社会において、老年期及び老年者の主体が、他者化されることなく、いかに表象・理解されうるかが大きな課題であることが理解された。同時に、それに文学・文化作品が重要な役割を果たしうる可能性が明らかになった
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慶應義塾大学日吉紀要英語英米文学
巻: 61号 ページ: 107-55