研究課題
若手研究(B)
9.11以降のテロを扱ったイギリス小説において、2つの傾向が見られることが明らかになった。西洋的な近代性への回帰と新左翼的価値観に対する幻滅である。西洋的理性の正当化に基づく9.11の神話化はもともと新左翼的リベラリズムへの失望から生まれたものだ。これがハーバーマスとデリダのテロ論と好対照をなしているのも興味深い。議論としては西洋的な近代性に対する信頼を示すハーバーマスより洗練された議論を展開するデリダに分があるように見えるが、9.11以降のイギリス小説では前者に近い傾向が見られる。
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Albion
巻: 58 ページ: 62-73
Illuminazioni
巻: 19 ページ: 32-69