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2010 年度 実績報告書

母音連鎖推移に対する言語接触の影響‐タジク語とウズベク語の母音音素体系

研究課題

研究課題/領域番号 22720162
研究機関愛知県立芸術大学

研究代表者

井土 愼二  愛知県立芸術大学, 音楽学部, 准教授 (80419233)

キーワード言語学 / 母音連鎖推移 / 言語接触 / タジク語 / ウズベク語
研究概要

タジク語とウズベク語の二言語使用が何世紀も続く都市であるブハラでィールドワークを行い、十台から六十台までの数世代に渡る男女十数名のタジク語ブハラ方言の話者の発話における母音を録音した。予定した日本在住のウズベキスタン人の協力もある程度得られた。ウズベク語ブハラ方言話者の母音については分析結果の一般化を許すほどの数は録音できず、これは次年度への課題となるが、タジク語ブハラ方言の母音体系の変化についてはスペクトログラム分析を既に行い、興味深い結果が得られている。母音推移の観点から興味深い結果は、連鎖推移の結果初期近世ペルシア語のoの位置からタジク語ではeの位置に前進した音素の前進が現在も継続中であることである。なお、このような前進はウズベク語ブハラ方言では手持ちのデータのみからははっきりと確認できないので、これは二言語の母音体系の収束の帰結ではないかもしれない。タジク語ブハラ方言における母音体系の変化の詳細な分析結果の発表は、22年度は諸般の事情により学会に参加することができなかったので次年度への持越しとなる。文献の収集も大分進んだが、未だ入手できていない重要なものが数点残っている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Vowel alternation in disyllabic reduplicatives : An areal dimension2011

    • 著者名/発表者名
      Shinji Ido
    • 雑誌名

      Eesti ja soome-ugri keeleteaduse ajakiri (Journal of Estonian and Finno-Ugric Linguistics)

      巻: 2(1) ページ: 185-193

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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